終盤。

皆は自分が年をとった時の事を考えた事あるだろうか。

一人では生活できない位年をとった時の事。

多分子供が出来て、多分孫が出来て、多分家族に支えてもらって、死ぬまで生きる。

俺のおじいちゃんはもう死んじゃったんだけど、おばあちゃんがまだ生きてて、凄い優しい。

それは怖いくらいに。

おばあちゃん家に行ったら沢山お菓子だとか、俺が好きなトマトジュースを出してくれる。

そんで帰るときには「これ少ないけど」なんつってお金を渡してくる。

要らないって言っても無理やり渡してくる。

大体いつも最初は断るんだけど、最終的には受け取る。

でもある日、「もう絶対受け取らない」って決めて、おばあちゃん家に行った。

その日も帰りにおばあちゃんが俺や姉や弟にお金を渡してきた。

俺は要らないって最後まで断った。

だけどおばあちゃんは俺に、無理やり渡そうとしたり、ポッケに入れようとしたりした。

それでも俺は受け取らなかった。

「本当大丈夫だから」って言って最後まで受け取らなかった。

お金が床に落ちた。

でもこの床に落ちてしまったお金を拾ったらおばあちゃんに返そうとしても受け取ってくれないだろう。

だから俺は「本当に要らないよ」と言ってお金を拾わなかった。

おばあちゃんがさびしそうにお金を拾って、その日は何とか帰った。

正直泣きそうになった。

これは結構前の話。

その時気がついた。

多分おばあちゃんは救われたいと言うか、他人の力になりたいと思ってたんだと。

おばあちゃんはもう手術で物を持てない。

食器を両手に一枚ずつ位。

当然階段も辛い。

いつも誰かがついて、支えてあげたり、物を持ってあげたりしなきゃいけない。

多分そう言う生活が辛いんだと思う。

いつも誰かの世話になって、家ではほぼ椅子に座ったままで、誰かの世話になるだけで、自分は他人に何もしてやれない。

だからせめて食べ物をご馳走したり、お金をあげたりして世話をする側になろうとしたんだと思う。

誰かの力になることで、気が楽になるんだと思った。

年をとったら絶対にこう言う事になるだろう。

俺は絶対に考えると思う。

「自分は誰かの世話になるだけで、何もしてやれない」。

これは今の時点でたくさんの人が感じているだろうけど、年をとったら多分もっと重くて、強くなって感じるんだろうなァ。

今まで俺はおばあちゃんに沢山のかけがえの無いモノを貰ったし、少しも返せてない。

でもおばあちゃんはそう感じてないだろう。

何もあげれないまま、貰ったままって思ってるだろう。

誰かに身を預けるのは難しい。

おばあちゃんは俺たちに身を預けていいのに。

こう考えると、多分俺が身を預けて良いって思ってくれる人もいると思う。

でもそれって、本当に難しい事なんだよ。

預けてもらうのも難しい。

預けるのも難しい。

死ぬまで続くだろう。

でも結局なるようになって進んでくんだよ。
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by bubblegu | 2011-08-13 01:29


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